3年前

10.31〜12.15の出来事とその残響による残留思念を「11月の亡霊」と称し、「それ」を抹消する事で立ち直れるのだと思い込み目の敵とし、どうすれば殺せるのだろうかとあれからずっと考えていた。しかし、出来事であり記憶である「11月の亡霊」を殺すなど出来ぬ事だともどこかで思っていた。忘れてしまえればそれが死んだと言える状態なのかもしれないけども忘れられるわけもなく、根本的な解決を可能にするだけの実力も自分には無く、永遠と延々と囚われ続けるのだろうとどうしようもないのだと、そう考えていたのです。
1年目、語ることすら出来ず。2年目、それとなく吐き出し絵のモチーフにした。3年目、本当に憎むべきモノは「11月の亡霊」などという私自身などではなかったのではないかと気付く。
あれから3年経ちました、僕の実力はきっと横ばいでしょう、けども少なくともネット上の今を取り巻く環境はあの当時よりも居心地の良いものになっていると感じております。私が「11月の亡霊」を憎らしく思う事が無くなれば、彼女の本来の役目は無くなり憎悪の対象として具現化する為に生み出された造形のみが抜け殻のように残るだけでしょう、「11月の亡霊」は成仏したのかもしれません。だけども私自身の自律神経と自尊心は壊れたままであり、これを直すのは困難で、結局の所は矛先が変わっただけであり何も解決には至っていないのです。無責任に無関心に「時間が解決してくれる」なんて言ったのだぁれ?
16.12.19